• Milking
9月3日15:21

導入インタビュー

■飼養頭数:426頭
■搾乳頭数:210頭
■作業人数:6名(ご本人・日本人スタッフ2名・外国人スタッフ3名)
■搾乳ロボット稼動開始:2019年3月
■導入設備

・アストロノートA4×1台
・餌寄せロボット JUNO
・哺育ロボット Calm

※2021年7月 取材時の情報

搾乳ロボット導入のきっかけは?

全体の牛の頭数が増えたので、労働力と労働時間削減のためです。搾乳ロボットにするかロータリーパーラーにするか悩みましたが、繋ぎ牛舎の搾乳、パーラーの搾乳と経験がある中、搾乳ロボットは未知の世界でしたので興味を持ち挑戦しました。既存の牛舎にロボットを付けるスタイルにしましたが、コンパクトに投資できたことも大きいと思います。

レリー社を選択した理由は?

既存牛舎に設置する上で、レリーのフリーカウトラフィックじゃないとうまくいかないだろうと思っていましたし、町内での導入成功事例も視察させてもらえた事、またレリーには多くの実績があり、コーンズさんとは付き合いがありましたので声をかけさせて頂きました。

搾乳ロボットの良い点は?

思っていたよりも、乳量の割には繁殖成績がいいと思います。乳量は夏場で平均43kg、年間では44-45㎏をキープしていました。バルククーラーが5000ℓなので、なるべくフレッシュで効率の良い牛を入れて1日の総生産乳量が2400㎏以上になる事を1つの目標と目安にして、フリータイム、リフューズ、個体乳量を意識しています。

ロボット稼働初めの頃は、ロボットに合う牛、合わない牛の感覚がわからなかったので、初産から経産まで乳器は良い色々なタイプを試してみました。乳器、乳頭配置、搾乳速度、気質、馴致期間の長短、など色々効率に繋がることがわかりました。

最初はロボットで与える配合飼料を、普段からトップドレスで使い食べ慣れていた乳配にしました。この時の平均乳量は36-38kgでした。ロボットを経験した牛が次産を終えて、ロボットに戻ってくる牛の割合が高くなってきた頃に、ロボット用の配合2種に切り替えました。この頃から、牛の慣れとロボットでの配合飼料給餌の効果なのか平均乳量が40㎏を安定して超え始め、その後乳牛改良の力も発揮され安定して平均乳量45㎏をキープできていましたが、44㎏を超えてくると乳房炎も出るのでよりケアと管理が必要になります。

改良はどのあたりを意識している?

トータルで意識しています。元々は能力よりも体形重視で改良していましたが、規模拡大に向かってからは管理形質を意識しています。ロボット導入前から脚と乳房の良い、コンパクトで長命、連産性のある種牛に切り替えていましたので、ロボットを導入してからも困らなかったですね。

将来の構想

現在、2か所に分かれて牧場の経営をしているので、今後は既存の施設の特色を活かした作業の統一と分業の明確化を図っていきたいです。